劇団四季「ノートルダムの鐘」千秋楽を迎えました
デュオリサイタルの報告をする間もなく、
劇団四季「ノートルダムの鐘」が千秋楽を迎えました。
これで四季劇場も解体かと思うと、後に新しい劇場が出来ると思っても寂しいですね。
実は僕はミュージカルはずっと好きなんですが、ナマの演劇やミュージカルというのは経済的な問題で滅多に観劇できない家庭で育ちました(少なくともそう言われてきましたし、弟は18歳になりますが未だに一度も観劇経験がありません)。
そんな僕にとって観劇経験は、中学校三年間で毎年芸術鑑賞会で観劇した劇団四季でした。
その記念すべき一つ目が四季劇場[春]でのライオンキング。まさかここの舞台に立つ日が来るとは当時は夢にも思いませんでしたが。
そしてその後高校で音楽を始めてからは音楽部でミュージカルがやりたいと言い、大学では合唱団の他にミュージカルサークルまで入ってミュージカルがやりたいと言い、その中で「ノートルダムの鐘がやりたい」とずっと言ってきました。
ノートルダムの鐘は愚かミュージカルらしいミュージカルをすること無く大学生活を終えようとしていた時に舞い込んできたノートルダムの鐘の上演、そして公開オーディション実施の知らせでした。
劇団四季による上演の知らせは最高の知らせであり、最悪の知らせでした。
四季がやるなら間違いない、でも四季がやるなら僕はまず参加できない・・・
それでも、このまま大学生活を終えて漫然と生きていてはもうミュージカルをすること無く、「ミュージカルやり残したな」と一生後悔することになるのは明白でした。そしてこの時期に重なってこの間のリサイタルを一緒に開いた岩井萌さんと出会い、ミュージカルをやりたいという気持ちが強まっていました。そして、僕と同じくノートルダムの鐘を愛するパートナーからの「ダメ元で受けろ」という後押し。
クワイヤキャストでの稽古参加が決まってから、丁度一年が経つ頃でしょうか。そこからの貴重な経験の数々は枚挙に暇がありません。開幕してからも日々新たな気付きや学びがあり、少なからず四季の方法論やその根底に流れる思想を吸収することができたのも一生の宝物です。
こう書くと何だか終わってしまいそうですが、実はまだ通過点の一つに過ぎません。京都に会場を移せばまたお客様の空気も変わるでしょうし、そうすると演出のスコットが「半分は観客が作る作品」と言ったこの作品の見え方はまたガラリと変わってくると思います。引き続き有意義な相乗効果をキャストのみんな、そして観客の皆様と発揮できるよう努力を続けていきたいと思います。
が、ほんの少しの間だけフツーの大学院生に戻って・・・
修論計画の発表会に向けて準備を進めます。夏は社会調査もしないといけないかもなので、相変わらず忙しくなりそうです^^;
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