年末のご挨拶と来年の演奏会告知

出演情報はちょくちょくありながら、やや更新に手間のかかるホームページの方はワグネルガラコン以来更新できず、修士論文が忙しくなるにつれて徐々に放置するようになってしまいました。

気付けば2017年も終わりですね。皆様にとってはどんな一年だったでしょうか。

一緒に舞台を踏んだ先輩俳優の皆様が「歌い納め」とか「今年最後の舞台」とか言っているのを横目に、ひたすら修士論文の執筆に追われております。これがある意味では学生をやりながら音楽をやる身分の特権みたいなところでもあり、宿命みたいなものなのかなと。去年の今頃はノートルダムの鐘開幕したてで、一年後は論文漬けになることが見えていながら、やはり憧れの作品の上演に参加できるという喜びに酔いしれていた覚えがあります。
その意味では2017年という年は新しいことに色々と挑戦し、色々なことが経験できたのは間違いないんですが、感覚的には2016年の延長という感じで「2017年は!!!」という記憶はあまり残らなかったように思います。いい意味でも悪い意味でも。

京都での夏が終わって初めてのソロコンサートをしたり、実家を飛び出したり、その他にも色々としましたが、結局論文に追われている今の自分が大変だけれど自分らしい自分かなと思ったりしながら年末を過ごしています。

でも、だからこそ「2016年の延長としての2017年」は夢のような一年でした。「つい昨日のことのように~」というのが大体思い出話をする時の常套句なんでしょうけど、不思議と遠い昔の話に感じます。何ででしょうねえ・・・。


でも、変化もあります。俳優として、プロとして。京都が終わってから大きなオーディションに臨み、見事に落ちました。そりゃあ実力もキャリアもないので当然と言えば当然なんですが、「悔しい」と思ったんですね。ノートルダムで落ちてたらきっと感じなかった感情だと思います。当時は「絶対に受からないけどダメもとで!」の心持ちでしたから。でも今回「悔しい」って思ったのは、それに向けて入念な準備をして、受かるつもりで行って、それで落ちたからかなと。悔しいって思ったとき、プロになったんだなと今更ながらに感じました。でもそれって、今後尋常ではなく高い壁を越えなければならないということです。「受かってやる」と思ってオーディションに臨んだ僕はノートルダムのオーディションに臨んだ時より明らかにパフォーマンスが悪かったです。緊張してました、余計な力が入ってました。受かってやるという気概も落ちたくないという心配も、どちらもパフォーマンスの低下をもたらすものです。この意味では「受かったらラッキー」と思って受けてた頃の方が強かったのは間違いないと思います。でも、そう思わなくなった今、今後仕事を取っていくためには文句を言わせない実力と確固たる自信を備えないと同様のパフォーマンスは発揮できないことになったわけです。

こういう変化が年末に起こった意味では、2018年は新しい年になる予感がしています。開かれた扉の向こうに広がる茨の道が眩しくて見えません←
きっと訪れる困難を待ち受けるのではなく、全身で受けながら大きくなっていく、そんな一年にしようと思います。

今年一年間を通じて多くの方々と出会いました。仕事仲間だけではなく、ファンになっていただいた方々も、僕にとっては本当に力になる貴重な出会いでした。一年間支えて下さった皆様に改めて深く感謝を申し上げます。そして、来年も変わらぬご支援、ご声援を賜りますようお願い申し上げます。


最後に、来年の話をすると鬼が笑いますが、新年早々にコンサートを二つ開催しますので告知をさせて頂きます←

①2月10日山崎聡一郎・青柳歌奈Joint Recital

会場:NAM HALL(京都岡崎)
日程:2018年2月10日13時開場 13時半開演
料金:一般前売り3000円 一般当日3500円

劇団四季「ノートルダムの鐘」でご一緒した女優の青柳歌奈さんと開催するジョイントリサイタルです。青柳さんは京都市立芸術大学を卒業後、小学校にて音楽教師の経験を積まれた後、2016年に劇団四季「ノートルダムの鐘」オーディションに合格、本作の初演にクワイヤキャストとして参加されました。また、本作京都公演に際しては開幕から千秋楽までの全公演に出演されました。本演奏会ではミュージカルの楽曲を中心に演奏いたします。青柳さんとデュエットの演奏をするのは初めてなのですが、さすが初演キャストと思わず歓声を上げてしまう素敵な歌声の持ち主ですので、圧倒されないように僕も頑張りたいと思います(以下動画は先日台湾にて演奏されたという「夢やぶれて(レ・ミゼラブル)」です)。会場は平安神宮すぐそばのNAM HALL。折角の三連休ですので、京都観光を兼ねて是非お越しいただけますと幸いです。


②2月18日Afternoon Concert ~甘美なる歌声~

会場:PAPAGENO(新宿中井)
日程:2018年2月18日13時30分開場14時開演
料金:2500円

バリトン歌手の井上雅人先生の同門弟弟子にあたる玉崎優人君と開催するコンサートです。玉崎君は今年度に東京芸術大学音楽学部楽理科を卒業予定で、普段はオペラ・ミュージカル・合唱の現場でコルペティトールとして活躍しながら指揮者を目指しています(卒業論文はワーグナーだそうです)。今回は彼の携わるミュージカル企画に参加する期待の新人女優、加藤伊吹さんを招き、三人での演奏会を開催します。本演奏会はミュージカルの楽曲はもちろん、オペラの名曲についても玉崎君とのコラボレーションで扱う予定です(以下は今年11月25日に玉崎君と演奏した「夕星の歌(タンホイザーより)」「国を裏切る者(アンドレア・シェニエより)」です)。

いずれも手狭な会場での開催となりますので、お早めにご予約下さい。本ホームページの「お問い合わせ」からも受け付けております。皆様のご来場をお待ちしております!


それでは、よいお年をお過ごしください!

0コメント

  • 1000 / 1000